第287章 あなたがやったのですか?

「どうやら黒木社長は、まだこの件を伝えていなかったようですね」

竜本進介は相変わらず、無邪気な少年の面影を浮かべている。

そこへ、黒木蓮がドアを押し開けて入ってきた。

白石凛は顔を上げ、探るような視線を彼に向ける。

黒木蓮は頷いた。

「ここ最近の君は体調が優れなかったから、あえて言わなかったんだ」

「玉島先生は?」

凛の脳裏に、玉島秋子の顔がゆっくりと浮かび上がる。

最後に会った時、彼女はひどくやつれ果てていた。

これほど大きな事件が起きた今、さぞかし心を痛めていることだろう。

室内に、しばしの沈黙が降りた。

「玉島のお爺さんはショックのあまり脳出血で倒れ、今も病院のベ...

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