第151章 綾瀬有美

文面からは、彼女のトレードマークとも言えるツンデレな口調が滲み出ていた。

「あんたのおかげで、『ロスビー』のアンバサダーに決まったわよ! 次もいい服があったら、真っ先にあたしのために残しておきなさいよね!」

綾瀬美月はメッセージを受け取り、少し驚いたものの、すぐに神崎美咲のために嬉しくなり、祝福の言葉を返信した。

彼女は、この背後に氷室龍一の手回しがあったとは露ほども疑わず、単に神崎美咲自身のファッション界での影響力が高まった結果だと解釈していた。

一方、氷室龍一はアンバサダーの件が確定したとの報告を受けると、それ以上関心を示すことはなかった。

彼は彼なりのやり方で、綾瀬美月のため...

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