第155章 酷似したデザイン

「ゴールデン・シンブル」国際新人デザイナーコンテストの決勝会場は、煌びやかな星々が輝くように熱気に包まれていた。

バックステージは戦場のような喧騒に支配されている。モデルたちは最終的なメイク直しに余念がなく、デザイナーたちは張り詰めた空気の中で、作品の細部を入念にチェックしていた。

綾瀬美月は自身の『涅槃』コレクションの前に立ち、数ヶ月の心血を注いだ作品群を見つめながら、言葉にしがたい高揚感を噛み締めていた。

その時だ。

アシスタントの樫本桃枝が顔面蒼白で駆け寄ってきた。声が震えている。

「美月お姉様、大変です! 前のデザイナーの作品が……私たちの『涅槃』と……」

美月の心臓が早...

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