第159章 子ウサギ、雨宿りの場所を貸して

綾瀬美月の胸中を、冷たいものが走り抜けた。

小父さんは昨夜、私の祝賀会に参加してくれたばかりだというのに。その翌日に事件に巻き込まれるなど、あまりに出来すぎている。

これは単なる偶然なのか、それとも……私を狙ったものなのか?

小父さんと私に関係があるからこそ、巻き添えを食らったというの?

彼女は沸き上がる動揺を無理やり押さえ込み、努めて冷静さを装って警察当局に協力した。昨夜の祝賀会の出席者リストを含め、知っている限りの情報をすべて提供する。

その上で、彼女は警察に対し、毅然とした態度で自身の見解を伝えた。

今回の件は、最近彼女自身やブランド『初音』が受けている一連の悪質な妨害工作...

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