第31章 顔向けできない

騒がしい足音にざわめきが絡み合い、どっと扉の前へ押し寄せた。

先頭を切ったのは林谷誠子だ。勝ち誇ったような笑みを浮かべ、勢いよく扉を押し開ける。

「芽衣、あなた本当に恥知らずね。西田様の誕生日パーティーという神聖な席で、人前でこんな……汚らわしいことができるなんて!」

金切り声が部屋に突き刺さった。

林谷由佳がその背後から続き、部屋の中央へ獲物を探すような目を向ける。芽衣が身を滅ぼす瞬間を、今か今かと待ち構えている――そんな目だ。

芽衣の名が出た途端、人だかりのざわめきは一段と大きくなった。

「まさか……本当に髙野拓海の奥様が中に?」

「こりゃ面白い。髙野社長、即刻叩き出すだろ...

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