第50章 なぜ私に解決させないのか?

林谷誠子の瞳に、刹那、いやらしい算段の光が走った。

「由佳、チャンスよ! あいつには構うな。今すぐ家に呼びなさい! あの男、使い道が山ほどあるんだから!」

林谷由佳は腑に落ちない顔をする。

「呼んでどうするの?」

「いいから。黙って言うとおりにしなさい」林谷誠子は迷いなく言い切った。

林谷由佳は正直、あの男の顔など見たくもない。見るだけで苛々が増す厄介者だ。だが母が「役に立つ」と言う以上、従うしかない。

彼女は山本陽にメッセージを送り、今すぐ林谷家へ来るよう命じた。

ほどなくして、山本陽が息を切らせて駆け込んでくる。

玄関に姿を見せた瞬間、林谷誠子は高橋大和へ、目だけで合図を...

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