第21章 どの面下げて言うんだ

「この金で、これからはちゃんと自分の人生を生きなさい。守屋蒼河なんてあのクソ野郎、あとでたっぷり後悔すればいいのよ。自分がどれだけいい女を手放したのか、すぐ思い知るんだから!」

 二人は顔を見合わせ、ふっと笑った。

 相馬寧の胸のいちばん柔らかな場所が、そっと揺れる。

 よかった――いちばんつらいときに、星野伊希がそばにいてくれた。いちばん大きな慰めをくれた。

 それからもしばらく話し込み、やがて相馬寧は席を立つ支度をした。

 今夜は、守屋蒼河と暮らしている別荘へ戻らなければならない。あの男が、さっきからずっとメッセージを送り続けてきているからだ。

 ここ二日ほどは、守屋蒼河に腹...

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