第23章 条件を一つ受け入れる

相馬寧は、まさかこんな場所で、しかもこんな形で、また古沢信弘と顔を合わせることになるなんて夢にも思っていなかった。

どういうわけか、彼と遭遇するたびに自分はひどくみじめだ。交通事故に遭ったときもそう。怪我をしているときもそう。挙げ句の果てには、言葉でちくりと刺されることまである。

病院の廊下は、照明ばかりがやけに白い。青ざめた光に照らされて、誰の顔からも血の気が薄れて見えた。

古沢信弘もまた、相馬寧に気づいていた。

三メートルほど先に立つ彼は、もうスーツを脱いでいて、黒のコートを羽織っていた。そのせいか、ただでさえすらりとした体つきがいっそう際立って見える。まるで一振りの刀みたいに、...

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