第28章 もう一度捨てられる

守屋蒼河は言い返そうとした。だが古沢信弘の言葉は、ひとつひとつが事実だった。反論のしようがない。

実際、古沢信弘の言う通りでもある。互いの負担がどうこう以前に、そもそも最初に頭を下げて「組みませんか」と持ちかけたのは、自分のほうだった。

しかも、古沢信弘本人に会うことすら叶わず、窓口は部下同士のやり取りだけ。

何人に頼み、どれだけ筋を通し、どれだけコネを回して、ようやく掴んだ一度きりの機会だった。

それでも守屋蒼河は、納得できない。もうひと押し、せめて条件だけでも――そう思った。

「古沢社長、話はそう単純じゃないでしょう」

急に腹が据わったように、守屋蒼河は口元をつり上げ、冷えた...

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