第39章 まだ結婚したいのか?

古沢信弘としては、相馬寧にもう少し自分のほうへ寄ってきてほしかった。だが、これが彼女の限界なのだということもわかっている。ここで欲を出せば、かえって逆効果になるだけだ。

 静けさが戻って、一分も経たないうちに、相馬寧には眠気が差してきた。

 そのとき、不意に古沢信弘が口を開く。

「君、守屋蒼河と離婚したあと、どうするつもりなんだ?」

 相馬寧はきょとんとした。まさか、そんなことを聞かれるとは思っていなかったのだ。

「お金を稼ぐことかな」

 少し考えてから、彼女は口元をゆるめ、指を折りながら数え始める。

「まずはちゃんと仕事を頑張って、お金が貯まったら小さな家を買って、それから車...

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