第40章 誰があんたと子供なんか産むか!

「ってことは……二人、このまま抱き合って一晩中寝てたってこと?」

――うそでしょ。

相馬寧の顔が、みるみる真っ赤になる。

彼女は泥棒みたいに息を殺しながら、古沢信弘の腕――自分の腰に回された手を、そろそろと外そうとした。

あと少し、というところで。

古沢信弘が、ふっと身じろぎする。

相馬寧の動きがぴたりと止まった。息も、止める。

起きた……?

しかも、顔を突き合わせた状態で……?

無理。さすがに気まずすぎる――!

けれど、しばらく待っても古沢信弘はそれ以上動かなかった。

相馬寧はすかさずベッドから抜け出す。靴なんて履く余裕はない。つま先立ちのまま廊下へ駆けていった。

...

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