第41章 コンドームを無駄にしないて

守屋蒼河が火の車になれば、相馬寧にまで構っている余裕などなくなるはずだった。

  それから一時間後。

  古沢信弘は相馬寧を伴い、交渉の場へ姿を現した。

  先方は古沢信弘が提示した条件に大いに満足したらしく、ほとんど異論も出ないまま、提携の方向性はその場でほぼ固まった。

  相馬寧は古沢信弘の向かいに座り、真剣な顔で議事を取る。ときおり彼の視線に促され、補足を入れることもあった。

  そこで彼女は気づく。

  古沢信弘は、交渉の席では普段とまるで別人だった。

  いつもの彼は、冷ややかで気品があり、口数も少ない。近寄りがたいほどの距離感を、自然と相手に抱かせる男だ。

  だ...

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