第43章 メールを確認して

「そこまでしなくていいです」

 古沢信弘は凱に言いつけた。

「いちばん近いショッピングモールへ回ってくれ」

「かしこまりました、社長」

 凱はハンドルを切り、車を別の方向へ滑らせた。

「古沢社長、ほんとうに、そこまでしていただく必要はありません」

 相馬寧は何度も首を横に振る。

「お仕事の邪魔をしたくないんです。やっぱり会社へ戻ってください。もしあの人が私の居場所を聞いてきても、適当にごまかしてくだされば十分ですし。まさか社長相手に食ってかかれるとも思えませんから」

 古沢信弘はわずかに口元を上げた。

「たしかに、そこまで手間をかける必要はない。ただ、君がまた妙な端末をつか...

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