第44章 誰を脅してるんだ

「相馬寧、おまえはいったい何がしたいんだ?」

「メールを見てから言ってちょうだい」

 相馬寧は白い目を向けると、そのまま通話を切った。ついでに手早く着信拒否まで済ませる。

 そこまでやり切った瞬間、胸のつかえがすっと抜けた。どろりと澱んでいたものを一気に吐き出したみたいに、身体の内側から軽くなっていく。

 古沢信弘が歩み寄ってきた。

「俺の勘違いでなければ、あのメールに入ってるのは離婚協議書……ってところか?」

「まだ守屋蒼河に知られるわけにはいかないって、前に言ってただろ。なのに、もう知らせたのか?」

 相馬寧は首を横に振った。

「まさか、いつも先を読み切る古沢社長が外すな...

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