第52章 これで同居?

相馬寧が何がなんだかわからないうちに、古沢信弘はもう別荘の扉を開け、彼女を中へと案内していた。

外観だけでも十分に見栄えのする屋敷だったが、中はさらに度肝を抜かれた。

2階建てのこぢんまりした別荘――そう言ってしまうには、あまりに広い。延べ床だけでも400㎡は優にある。

足を踏み入れた瞬間から、相馬寧はずっとおっかなびっくりだった。驚きで目を丸くしたまま、そろそろと口を開く。

「古沢社長、ここ……本当に私が住むんですか?」

「そうだ」

古沢信弘は淡々とうなずいた。眼差しには、わずかな揺らぎもない。

「今日から君はここで暮らせ。安心しろ、ここは私的な場所だ。守屋蒼河が押しかけてく...

ログインして続きを読む