第61章 答えを教えてくれ

古沢信弘がどれだけ言葉を尽くしても、相馬寧の態度は相変わらず冷淡だった。

「……ちゃんと考えたのか?」

古沢信弘の目が、疑うように細くなる。

どこで間違えた?

断られた――俺が?

人生で初めての告白が、まさかの不発。

相馬寧が呆然としているのなら、古沢信弘のほうがよほど呆然としていた。

あり得るか? 相馬寧が、俺を拒む理由がどこにある?

俺の何が不満なんだ。

「古沢社長、先に失礼します」

相馬寧はもう、そこに居たたまれなかった。

頬が熱い。たぶん今、真っ赤だ。

彼女はくるりと背を向けて駆け出す。古沢信弘が手を伸ばして止めようとしたが、指先は空を掴んだ。

――いや、仮...

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