第63章 離婚しに行けよ

相馬寧は、どうにも居場所がなくて、気まずさで身の置きどころがなかった。

星野伊希がしつこく食い下がってくるのを見て、相馬寧は彼女の肩を軽く押し返す。

「もう、いいから。今は言えない。話せるようになったら、私のほうから言う」

胸の奥で、ふう、と息を吐く。言葉にできない憂いが、じわりと広がった。

確かに厄介な話ではある。けれど、打つ手がまったくないわけじゃない。まず何より先に、守屋蒼河の件を片づける必要がある。

明日は、離婚のクーリングオフ期間が明ける日だ。二人の間で、避けられない話し合いが待っている。

そう思った矢先、星野伊希がまだあれこれ言い続けている。相馬寧は手を上げて制した。...

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