チャプター 121 *

アンジェリーナ視点

ローガンはスマホを取り出し、焦ったように画面を叩きはじめた。

「ATM行かなきゃ。今すぐ。あいつが全部止める前に」

銀行アプリを開き、指が画面の上を忙しなく走る。

そして、ぴたりと動きが止まった。ただスマホを見つめたまま。

「……冗談だろ」

ローガンは端末をこちらに向け、みんなに見えるようにした。画面には赤い文字でこう表示されている。

アクセス拒否――口座管理者に連絡してください

「口座、全部凍結だ」ローガンの声は妙に平坦だった。「仕事が早すぎる」

シラスが身を乗り出して画面を覗き込む。

「くそ……だって、あれから……何分だよ。五分くらい?」

ローガンはまた...

ログインして続きを読む