第220章 互いに探り合う

外へ出るなり、千葉晴美がすぐ口を開いた。

「私、先にあの会社に寄ってくるね。今日ってバイトで広報やる日でしょ? ちょうど吉川大知の名刺ももらえたし」

古宮桐也が千葉晴美の腕を引く。

「どこの会社だ。送る。知り合いかもしれない」

千葉晴美は迷いも見せず、社名を告げた。

「丸文ホールディングス」

古宮桐也は頭の中で情報を探る。新しい会社だ。設立してまだ間もないはずで、海外から戻ってきた連中が国内で仕切り直す、そんな話も聞いたことがある。事業拡大のために広報を外で手配するのも、まあ筋は通る。

それにしても、千葉晴美が即答で社名を出した。——俺の考えすぎか?

だが、そこまで金に困って...

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