第222章 彼女にサプライズを贈る

古宮桐也はズボンのポケットから煙草を一本取り出すと、顔を少し傾けて火を点けた。黒い瞳の奥で、鋭い光がきらりと弾ける。

「石原社長。あんたのところ、ロボットの開発プロジェクトを立ち上げたいって話、聞いたんだが」

石原亮介は意外そうに古宮桐也を見た。

「古宮社長が、ご興味を?」

「うちの妻が興味ある」

石原亮介はなおも面食らう。

「……つまり、奥さまのために、わざわざ確認しに来られたと?」

「何か問題でも?」

古宮桐也にしてみれば、ごく当たり前の話だった。妻が望むなら叶える。騒ぎたいなら騒げばいい。要求があるなら言えばいい。自分にできる範囲なら、どんなことでも全力で応える――それ...

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