第84章 誰かがあなたの夫を奪う

古宮玲奈は、千葉晴美のあの得意げな顔を見るなり、さらに二人が一緒にいる時のいちゃつきぶりまで思い出してしまい、頭が爆発しそうになった。

両手で頭を抱え、そのまま取り乱したように叫ぶ。

「この恥知らずな女! 今日はたっぷり思い知らせてやるわ!」

そう言うや、古宮玲奈は千葉晴美の頬を打とうと手を振り上げた。

千葉晴美の目に、ほんの一瞬だけ陰のある色がよぎる。

侮るような笑みを浮かべた次の瞬間、古宮玲奈の手が触れるより早く、千葉晴美はその腕をつかんだ。そのまま一気にベッドへ引き倒し、身軽に背中へまたがると、脚を持ち上げて前へぐっと押さえ込む。

たちまち、部屋に古宮玲奈の悲鳴が響き渡った...

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