第98章 ラブラブ

彼がそう呼んだ途端、居合わせた全員の視線が千葉晴美へと集まった。

あけすけな眼差しをまともに受け、千葉晴美は胸がどきりと跳ねる。いつもは微動だにしないような白い頬に、今はうっすらと紅が差していた。

その様子を横で見ていた辻原立羽は、思わず目を丸くした。

まさか、この子が照れてる?

千葉晴美にも、そんな顔ができるなんて。

それにしても、古宮家の若様は人を惹きつけるのがうますぎる。あの飛び抜けた容姿に、低く響く甘い声まで加われば、たいていの女はひとたまりもないだろう。

どれだけ気丈に見えても、千葉晴美だって根っこのところでは年頃の女の子なのだ。

なるほど。立羽は内心で深くうなずいた...

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