第152章 彼と復縁するのか

それからの数日間、西園寺琴音は研究室に泊まり込むような生活を送っていた。

新型ワクチンの研究に全精力を注ぎ込むことで、脳裏に渦巻く雑念をすべて追い払おうとしていたのだ。

一週間後、シャーレの培養データを目にした瞬間、研究室の空気が一変した。

「成功です! 僕たちの仮説は正しかったんです!」

若い研究員がモニターの数値を指差し、弾んだ声を上げた。

研究室は瞬く間に小さな歓声に包まれた。

天王寺湊が西園寺琴音のそばに歩み寄り、称賛の眼差しを向けた。

「琴音、この一歩は大きいよ。これで今後のワクチン開発の指針も定まった」

目の前のデータを見つめながら、西園寺琴音の唇にも、ここ数日で...

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