第201章 おじいちゃんが帰ってくる

彼女は力強く頷き、小指を差し出した。

「指切り……」

「うん、指切りね」

西園寺琴音は微笑んで、娘の小指に自分のそれを絡めた。息子への悲しみが、娘の純粋な慕情によって少しずつ薄められていくのを感じていた。

その様子を、少し離れた場所から二階堂瑠璃が冷ややかな目で見つめていた。

二人の会話は聞こえない。だが、真夏が甘えるように西園寺琴音の腕の中に身を縮める姿を見て、瑠璃の胸には激しい苛立ちが渦巻いた。

あのガキどもの機嫌を取るためにどれだけ苦労したと思っているの。

七海はあと少しで完全に籠絡できるところまで来ていたし、真夏だって以前は私に懐きかけていたのに。

まさか西園寺琴音が...

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