第117話危ういハーマイオニー

「ハーマイオニー!」

エミリーは携帯電話を強く握り締めた。通話が切れた無機質な音を聞いた瞬間、顔から血の気がさっと引いた。

「ハーマイオニー! 聞こえる? ハーマイオニー!」

エミリーは再びハーマイオニーの番号を押し、受話口に向かって叫んだ。

だが無駄だった――通話がつながらない。

つまり、ハーマイオニーに何かが起きたということだ!

落ち着け。落ち着くのよ……!

エミリーは険しい表情のまま通話を切った。

ハーマイオニーには何かあったに違いない。さっき「リュクス・ヘイヴンにいる」と言っていた。なら――。

エミリーは深く息を吸い、もう一度携帯を取り上げてマークに電話をかけた。

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