第129話マチルダ崩壊

翌日、エミリーはまだ暗いうちに起きた。

ジェームズが朝食をきちんと食べ終えたのを確かめると、ジャスパーを呼んでジェームズの相手を任せ、そのまま玄関を飛び出した。

病院に着くと、エミリーはまず病棟へ向かい、キアナの見舞いに行った。

ちょうどそのとき、マチルダがベッドのそばに腰かけ、キアナの話し相手になっていた。

「エミリー、来たのね」

キアナは扉から入ってきたエミリーを見るなり目を輝かせ、すぐに手招きして隣に座らせた。

「今日はどうして時間があるの? 家は大丈夫? ジェームズにいじめられてない?」

キアナはエミリーの手を握り、笑いながら尋ねた。

「トーマス夫人、家のほうは何も問題...

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