第131話ハーマイオニーは恋に落ちている

「えっ? いったい誰のことが好きだって?」

カフェの中で、エミリーはハーマイオニーの言葉を聞いた瞬間、ぴたりと動きを止めた。

「しっ、声が大きい!」

ハーマイオニーは人差し指を唇に当て、落ち着かない様子であたりを見回した。隅の席にいる自分たちに誰も気づいていないと確かめてから、ようやく少しだけ肩の力を抜く。

「でもね……本当に“好き”なのか、自分でもよくわからないの」

ハーマイオニーは視線を落とし、ためらいがちに言った。「何回か偶然会ったことがあるんだけど、そのたびに私、彼の前で恥ずかしいことばかりしちゃって。しかもこの前なんて助けてもらったのに、ちゃんとお礼も言えてないの」

「そ...

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