第140章雨の日はいつも目覚める悪夢

エミリーには、ジェームズがなぜそこまで自分を厳しく監視してくるのか、どうしても腑に落ちないことがあった。

彼女はルームミラーに映る、ぴたりと後ろをついてくる車を冷ややかに見据え、平坦な声で言った。「ついて来させて」

「了解」

ニコラスは一瞬言い淀み、それから少し心配そうに口を開いた。「でも、これから向かう場所――甘やかされて育ったジェームズに、本当に知られても大丈夫なのか?」

「問題ないわ。脅威にはならない」

エミリーは迷いなく言い切った。

ニコラスはそれ以上何も言わなかった。

車は街路をいくつも抜け、やがてくねる山道を登り始め、山へと向かっていった。

スプリングウォーター――...

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