第167話レオを見つけた

これは、ジェームズがエミリーの顔を見たのは初めてのことだった。

その繊細な顔立ちに、上向きの唇が雪に差す陽光みたいに眩しい笑みを浮かべている。それが隠しもせずにジェームズの視界へと入り込み、胸の奥にさざ波を立てた。

だが、光はあまりにも唐突だった。たった一秒で、ジェームズはまた闇へ突き落とされた。

どうして、あと一秒だけでも見ていられなかったんだ?

ジェームズは珍しく苛立ちと落胆を覚えた。

ふいに、五年前の雪の夜を思い出す。

あの夜、彼と彼女は取引から始まり、どちらも先の面倒など望んでいなかった。だから彼は彼女の求めに応じて部屋の灯りを消し、闇の中で、あの惹きつけられるほど滑らかな...

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