第203章メイソンの身元が疑われる?

キアナは苛立った視線をマチルダに投げた。「ジェームズがどんな人か知らないの? きっとまた感情の抑えが利かなくなって、エミリーの前でくだらないことをべらべら言ったのよ」

「じゃあ、どうしてあなたが……」

「ちょっと背中を押してやりたかっただけ。エミリーはいい子だし、ジェームズだって彼女のことが好きなのよ。ただ認めないだけ。私が手を貸さなかったら、エミリーを遠ざけてしまうかもしれないでしょう? そんな出来のいいお嫁さん候補、どこで見つければいいのよ」

「ジェームズが“存在しない家の決まり”なんて作ったのも、無意識にエミリーをずっとそばに置いておきたいからでしょうね。自分の気持ちにまだ気づいて...

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