第246章ジェームズは権威をもって現場を支配する

ジェームズは、カイダの恥知らずぶりに怒りで全身が震えていた。この世に、ここまで厚顔無恥な人間がいるなど、想像したこともない。

キアナが止めていなければ、今ごろ飛びかかってカイダの頬を張り倒していたはずだ。

キアナは終始無言だった。重い視線でカイダを見据え、その視線に射抜かれたカイダの顔は、罪悪感に赤く染まっていく。

だが、今日は目的があってここへ来たのだ。ここで引き下がるわけにはいかない。

あの人が言ったとおり、自分もまたトーマス家の一員なのだ。どうして野良犬みたいに追い出されなければならない!

たとえトーマス邸を出ることになっても、トーマス家から自分の取り分は必ず持っていく。

そ...

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