第249話悪いことをしたいと思う人が一人しかいなかったことはない

トーマス家が土を掘り返しているその頃、コールマン家のほうもまた、収拾のつかない混乱の渦中にあった。

アイヴィは放火犯だと濡れ衣を着せられた。自室に戻ると、考えれば考えるほど腹が立ち、胸の奥に黒い熱が溜まっていく。やがて、頭の中でふっと灯りがともった。エミリーに恨みを抱き、自分以外で彼女に罪をなすりつけられる人物――心当たりが一人、いる。

マヤだ。

アイヴィはすぐさま監視の目をかいくぐり、マヤのもとへ乗り込んだ。マヤが素直に認めるはずもなく、逆に泣き出して、アイヴィに言いがかりをつけられたと訴えた。

それがさらにアイヴィの癇に障り、彼女はマヤに手を上げた。

騒ぎは当然マックスの耳に入る...

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