266章:真犯人を追う

エミリーは、フィニアンの法律事務所の外でジェームズに鉢合わせするなど思いもよらなかった。引き返そうかと考えたときには、もう遅かった。

「エミリー、ここで何をしてる?」

エミリーはわずかに足を止め、しぶしぶ振り返ってジェームズに向き直った。

「フィニアンに用があって来たの」

「へえ、そうなのか?」

ジェームズは直感的に、エミリーがフィニアンのもとを訪ねた理由が些細なことではないと感じた。だが彼女が話したがらないのを見て、それ以上は追及しなかった。

「そうだ、さっきフィニアンにマリーゴールド探しを手伝ってくれって頼んだ」

「引き受けたの?」

エミリーは少し驚いた。フィニアンは強欲で...

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