第279章:紛争

「坊や、どうしてそんな目で僕を見るんだ?」

長い沈黙のあと、ジェームズは鼻先に触れ、気まずそうに尋ねた。

メイソンはぱちぱちと瞬きをした。まずは困惑した顔のまま、しばらくジェームズの切れた唇をじっと見つめ、それから首を伸ばしてジェームズの背後を覗き込んだ。期待に揺れていた瞳が、みるみる落胆へと沈んでいく。

やがてメイソンは視線を引っ込め、もう一度ジェームズを見上げた。その目には露骨な軽蔑が満ちていた。

まるでこう問い詰めているみたいだった――「ママは? どうして一回出かけただけで、ママをなくしてきたの?」

「エミリーは用事があるんだ。あとで戻ってくる」

ジェームズも少し後ろめたかっ...

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