第72章私の息子は他人にしつけさせたくない

部屋の中で、ルビーは幼稚園児向けの算数ドリルをジャスパーの前へ放り投げた。

「メイソン、この本の問題、全部やりなさい」

ジャスパーはルビーをちらりと見ることすらせず、隅で身を丸めたまま黙り込んだ。

「メイソン、聞いてるの? こっちに来て算数やりなさい!」

ジャスパーはむっと唇を尖らせ、ぷいと顔を背ける。反抗の意思がありありと伝わってきた。

ルビーは眉をひそめた。保育施設で何年も教えてきたが、ここまで手のかかる子どもには一度も出会ったことがない。

だがトーマス家から金を受け取った以上、反抗的な子どもを扱う手は、いくらでもあった。

ルビーは冷たく口元を歪めて近づき、乱暴にジャスパーの...

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