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空気は、五感を抉るほど強烈で酸っぱい悪臭で満ちていた。腐敗と分解が混じり合った鼻を突く匂いが、死に装束のように垂れ込めている。息をするたびにそれは染み込み、舌を腐敗の味――血と胆汁、そして死が爛れた残滓の味で覆い尽くした。

彼女はハンターの腸をその手にしていた。ぬらぬらと光る柔らかな束は滑らかでしなやかで、指の間から滑り落ちては彼女の肌を汚していく。深紅の血が、ぬるぬるした腸の粘液や未消化の食物の塊と混じり合い、忌まわしい染みとなって彼女が作業する地面に滴り落ちていた。

意図的で、ほとんど儀式的な動きで、彼女はそれをハンターの首に二度巻きつけた。濡れた輪が、震える彼の肉に食い込んでいく。

彼は...

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