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ああ、あの子のことが心配でたまらなかった。

私がいない間、あの子はどうしているだろう? ハンターの部下たちは私を追ってくるだろうし、フェンリルの手にかかって皆殺しにされるはずだから、彼女の身は安全だと分かっていた。それに、セレナはまだ変化していない。だから狼の匂いが弱く、簡単には追跡されないはずだ。

でも……だからといって、気持ちが晴れるわけではなかった。

妹にはそばにいてほしかった。あの子が無事かどうか、この目で確かめたかったのだ。

フェンリルの視線が、肌を焼くように突き刺さるのを感じた。彼は私の悲しみを察知し、訝しんでいる。

私は甘いお菓子を飲み込み、セレナについての考えを振り払った。頭の...

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