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フェンリル・ダネシュティ視点

「彼女はアルファの番だ。お前が来るなら、パーティーにはいなければならない。数ヶ月前の晩餐会で長老たちが宣言した通り、彼の側にいる必要がある」コンラッドは一歩近づいた。「それは彼女の権利だ、フェンリル。お前が彼女を招待しないなら、俺がする。それが正しいことだからな」

こいつを殺してやる。

ジャックスが俺の肩に手を置き、後ろに引かせてコンラッドから引き離した。

「お前の番のところへ行け、フェンリル。彼女からお前の匂いがそれほど強く感じられない。誰の所有物か知らずに、どんな雄でも彼女に近づく可能性があるし、そうするだろう」ジャックスは、俺の中でじわじわと大きくな...

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