第125章

フレイヤ視点

私は格子窓のそばに立ち、指の爪で石の壁にまた一つ刻み目を入れていた。これで三十七個目の印。私がエレナと引き換えにこの身を差し出してから、三十七日が経った。孤立と不確かさ、そして日に日に増していく恐怖に満ちた三十七日間。

私の中でエンバーが落ち着きなく歩き回っていた。捕らわれた当初、彼女は自由を求めて遠吠えし、壁を引っ掻き続けた。だが今では、エネルギーを温存し、待つことを学んでいた。私たち二人とも。

膨らんだお腹に手を滑らせると、我が子の力強い胎動を感じた。捕囚の身でありながら、妊娠の経過は早かった――週に二度私を診察する医者によれば、赤ん坊の持つアルファの強い血筋のせいか、...

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