第151章

イーサン視点

寝室の窓から差し込む夜明けの光で目が覚めた。目を開ける前から、それを感じ取っていた――これまでに経験したことのない、完全なる充足感だ。長年、常に付きまとっていた空虚な痛みは消え去り、代わりに温かく脈打つ繋がりが、俺をフレイヤへと繋ぎ止めていた。

ローワンが俺の中で満足げに身じろぎした。『彼女はもう俺たちのものだ。正真正銘、俺たちのものだ』

ゆっくりと目を開けると、隣で眠るフレイヤの姿があった。柔らかな朝の光が彼女の肌を愛撫し、肩の緩やかな曲線や、枕に広がる髪の流れを際立たせている。三年以上も共に暮らしてきたというのに、俺は今の今まで、彼女のことを本当の意味で見えていなかった...

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