第十五章

ライリー視点

午後の太陽が容赦なく照りつける中、私はシルバークリーク群れの縄張りの境界に立っていた。手にはムーンシェイド群れからの正式な同盟要請書を握りしめている。その紙の重みが、本来あるべき以上――この三日間の私の失敗すべてを背負っているかのように感じられた。

「四つもの群れを回ったのに」私はイーサンの印章が押されたままの封蝋を見つめ、呟いた。「味方は、一匹もいないなんて」

風が、松や土、そしてシルバークリークの狼たちが残した微かな縄張りの匂いを運んでくる。私の後ろでは、この外交任務に同行してくれている二人の戦士、パーカーとルーカスが気まずそうに顔を見合わせていた。

「ゼータ、あなた...

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