チャプター 185

フレイヤ視点

銀色の光が閃き、私の放った矢が標的を捉えた。戦場の喧騒の中、マドックスがよろめきながら後ずさるのが見えた。銀の矢尻が突き刺さった肩を、彼は必死に押さえている。彼を取り囲んでいたブラッドクローの戦士たちが動揺し、混乱が波紋のように広がるにつれて、その隊列が崩れ始めた。

「今よ!」私は味方の守備隊に向かって叫んだ。「奴らが混乱している隙に、押し返すの!」

私の戦士たちが新たな活力を得て殺到し、銀の縁取りが施された武器が朝日にきらめいた。東側の境界線防衛に一時間近く耐えてきたが、ついに形勢が逆転したのだ。私は次の矢をつがえ、戦場を見渡して新たな標的を探した。

その時だった。胸を...

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