チャプター 24

フレイヤ視点

アイヴィーが私のテントの入り口に立っていた。その表情は興奮と居心地の悪さが奇妙に混じり合ったものだった。胸に二つのフォルダーを抱きしめ、飛び込んでくるべきか逃げ出すべきか決めかねているように、片足からもう片方の足へと体重を移動させている。

「知らせがあるの」と、彼女は中に一歩踏み入れながら告げた。「良い知らせと、悪い知らせが」

私は扱っていた銀線から手を離す。繊細な細工のせいで指がまだこわばっていた。「まずは良い知らせからお願い」と、私は彼女に座るよう促した。

アイヴィーは最初のフォルダーを私に手渡しながら、興奮で目を輝かせた。「シャドウ・コレクションが正式にムーンライト...

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