チャプター 79

フレイヤ視点

彼の言葉の重みが、ずしりと私にのしかかった。これはただの肉体的な親密さだけの話じゃない――彼が必死に守ってきた自分の一部に、私を招き入れてくれているのだ。

私の中でエンバーが満足げに体を伸ばす。その充足感が、遠雷のように私の意識にゴロゴロと響いた。『アルファが巣に招いてくれる。アルファは私たちを信頼してる』

「これが、あなたの望みなの?」私はそっと尋ねた。指先で彼の胸をなぞると、その下で心臓が力強く脈打っているのが感じられた。

彼は私をそっと床に降ろしたが、手は腰に置かれたままだった。服越しに伝わる彼の手のひらの熱が、下の肌まで温めていく。いつもは固く閉ざされている彼の銀...

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