第119話レモンとオレンジ

マリアンヌ

「俺たちが欲しいのか、愛しい番(つがい)よ?」

私の手が彼らの急所へと近づくにつれ、彼らがそう尋ねてきた。彼らの体温の心地よさと、それぞれの香りが強まっていく。

ルークはレモンの葉に少し蜂蜜を垂らしたような香り、ルーサーはオレンジと桃の香りがした。それは私がこれまでの人生で嗅いだ中で、最高の香りだった。

「二人とも……いつでも欲しいわ」私はため息交じりに答えた。

すぐにベッドを出てソファに座り、目の前で彼らがショートパンツを脱ぐ姿を見つめる。再び情欲が込み上げ、その光景だけで肺から空気が抜けていくのを感じた。

美しい双子は、欲望に口を半開きにして私を見つめていた。日焼け...

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