第7章
翌日、ソファに寝転がってスマホを眺めていると、ふいに親指の動きが止まった。私の名前が、ニュースの見出しにでかでかと踊っていたのだ。
「ヴァンダービルト家令嬢、一族の権力を濫用し奨学生をいじめる」
「浮気は事実? セレブ令嬢イザベラ、御曹司との密会現場をキャッチ。元カレはポイ捨てか」
リリー・スミスが自身のインスタグラムで長文の声明を発表していた。一緒にアップされた自撮り写真には、額にガーゼを貼った彼女の姿が写っている。キャプションにはこう書かれていた。
「銀の匙をくわえて生まれてきた人たちは、他人を踏みにじっていいと思っているみたい。私はただ奨学金で大学に通っている普通の女の子な...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
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