第21章 君はまだ若い

立花帝は撮影現場で立ち回りながら、わずかな休憩の合間にスマホを取り出した。目黒千音から届いた、意味不明なメッセージが目に入る。

――忙しい人、ね。

これはからかわれているのか。それとも別の含みがあるのか。

首を傾げたまま考えても答えは出ず、立花帝はさっさと立花一夜に電話をかけた。

「おじさん、目黒千音から変なメッセージ来たんだけど。『忙しい人ですね』って。何これ?」

数秒の間。

受話器の向こうから、低い声が落ちてきた。

「……お前、目黒千音と仲がいいのか」

抑えた調子なのに、妙に胸の奥がざわつく言い方だった。

「ないない! 俺、あの人と数回しか会ってないし!」

立花帝は立...

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