第63章 あなたの直感を信じて

目黒千音は申し訳なさそうに手を合わせた。

「もう次はないよ」

「まったく、騒ぎばっか起こしやがって。うちの立花社長がどれだけ心配したと思ってる」

立花一夜の後ろにいた男が、たまらず口を挟んだ。

そこで初めて、目黒千音は立花一夜の背後にもう一人いることに気づいた。背が高く、がっしりした体つき。全身黒ずくめで、近寄るなと言わんばかりの空気をまとっている。

たぶん、立花一夜の護衛だろう。目黒千音はそう当たりをつけた。

「五郎、それ以上言うなら先に帰れ」

立花一夜がわずかに眉を寄せる。

「この人も心配してくれたんでしょ」

目黒千音は慌てて場を取りなした。

そうして言葉を交わしてい...

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