第65章 特別な旅人

「人を助け出して、そのついでに証拠も押さえる。この犯罪の巣ごと潰す方法を考えないと」

目黒千音はきっぱりと言い切った。手順を踏んで少しずつ進めることも考えなかったわけではない。けれど、今の状況はそんな悠長なことを許してくれなかった。

立花一夜はわずかにうなずき、黙り込む。

しばし考え込んだ末、彼は低く告げた。

「力づくで踏み込むのは無理だ」

こちらはたった三人。あまりにも手が足りないうえ、村人たちもすでに警戒している。

その言葉に、目黒千音は一瞬、立花一夜が諦めるつもりなのかと思った。

「だったら、ロケ班の人たちに協力してもらえば……!」

あわててそう言うと、立花一夜は首を横...

ログインして続きを読む