第123章

ニコル

「あなたの弁護士はどうなの？」

「彼は君がアルコール依存症だって非難してる。気に入らない」

「でもニコラス、あなたは真実を知ってるでしょ。どうして彼にそんなに心を乱されるの？」

「だって、あいつは俺が君に大金を払うことにも、今の生活費にも反対だったんだ。それがどんなに間違いだったか、今でも言い続けてる。それに、こんなことがネットに出回ると、自分が正しかったってことを強調してくるだけなんだ」

「ねえ、ニコラス。もしお金がそんなに大問題なら、返してもらう？　まだ手をつけてないわ。私がお金を返せば彼の口を封じられるなら、そうして。どのみち、欲しかったものじゃないんだから」

「いや、ニコル。...